2016 赤江の家

5人家族のための住宅です。
敷地は周囲に田んぼが広がる田園地帯に位置しています。
施主のご夫婦からは、敷地も広いため平屋的な住まいにしたいとの要望がありました。

1階は、リビング・ダイニングを眺望が良い南西側に配置し、ゲストルームでもある和室やウッドデッキと一体でくつろぎの空間としています。
キッチンの床は1段低くしています。これにより、キッチンの作業台とダイニングテーブルの高さをそろえて一体利用が可能となり、使い勝手が広がります。
浴室、洗面脱衣室などの水まわりやパントリー、家族全員の衣類を収納するファミリークローゼットを北西角に集約し、回遊できる家事動線とすることで、日常の利便性に配慮しました。
2階には子供室のみ配置し、3人の子供の成長に合わせてカスタマイズしやすいように、半個室とオープンな部屋を用意しました。

構造材は全て島根県産材を使用し、耐震等級2を満たす計画としています。
ファミリークローゼット等のユーティリティ部分と、外周部の耐力壁で荷重を負担させ、リビング・ダイニング等の空間には、支障となる柱が生じない計画としました。 リビング・ダイニングは天井を張らず、県産の構造材を意匠としてそのまま活かす計画としています。

冬場の暖房用に薪ストーブを設置しています。
薪ストーブの熱をリビング・ダイニング、和室から2階子供室へと、行き渡らせることが出来るように、立体的にオープンなワンルーム空間としています。
ただし、日中は家を空けることが想定され、また子供だけで留守番することもあり得るため、冬場の暖房を薪ストーブだけに頼ることは難しいこともあります。
そのため、床下エアコンを併用する計画としています。
1階床下の基礎部分は立上りを無くし、内側に断熱材を張って床下を一体のチャンバー空間としています。
リビングに設置した床下エアコンと、その対角線上にある洗面脱衣室床に設置した排気ファンによって、床下にエアコンの暖気を行き渡らせる計画です。
床下エアコンは室内に設置した温度センサーで制御し、居住部は常に快適な室温となる計画です。