作品集

安来切川の家

 

2015 中国電力エコ住宅コンテスト 審査委員特別賞

2016 平成27年度しまね建築住宅コンクール 最優秀賞

小さな木造2階建ての住宅です。木材のもつあたたかみや安心感、親しみやすさを活かした住宅を目指しました。内部の天井は大部分を構造材あらわしとし、階高を低く抑えながら、開放感のある空間となっています。床は無垢の杉材とし、和紙張りの壁とも相まって、温かみのある木質空間となっています。1階の木製建具は、障子・ガラス・格子網戸の3層構成とし、様々なシーンで使い分けることができます。フルオープンが可能で、屋内外が一体に溶けあうような生活をイメージしました。ガラス戸の框を見せないように工夫することで、屋内にいながらも開放感があり、眺望を望むことができます。周辺は昔からの集落であるため、新しいけれどもどこか懐かしく、周辺の田園風景になじむよう心がけました。主屋は敷地に対して45度傾いた配置としています。これは真南に向け屋根に設置したパッシブソーラーシステムの効率を上げるとともに、隣接する住宅や保育所との適度な距離感を確保しつつ、大山への眺望を活かすためでもあります。家の中心に据えた大黒柱と外周部の耐力壁で荷重を負担し、内部の壁は全て非耐力壁としています。そのため将来的な間仕切変更にも対応が可能です。基礎空間も間仕切りのない空間となっており、床暖房の効率を助長しています。薪ストーブの上に小さな吹抜をつくり、対角線上に階段を設置することで、家全体で効率的に熱対流する計画としています。小屋裏にたまった温かい空気をファンで基礎空間へ強制循環させて全館暖房しています。自然エネルギーで自活可能な住宅を目指すとともに、地元の山から採れた木を薪として使うことで、木の恩恵を感じながら暮らしていくことが出来ます。